萩三隅道路(山陰自動車道・国道191号自動車専用道路)

基本情報

山陰自動車道は鳥取県鳥取市から松江・出雲・浜田・益田・長門を経由して美祢市までの区間を結ぶ高速道路の名称で現在は島根県と鳥取県を結ぶ鳥取益田線の一部区間で暫定的に開通している。また、鳥取益田線の一部区間は並行する一般国道自動車専用道路(いわば高速道路の設計にほど近い有料道路)の形態で供用しており、営業路線名として山陰自動車道が使用されている。名称の通り山陰沿いを通る国道9号線と並行したルートを辿るものだが三隈美祢線の間に関しては長門市付近を通る国道191号に並行した上で秋吉台周辺をかすめる形で山口県美祢市に至るようなルートを辿る予定である。

萩三隅道路

萩三隅道路は国道191号バイパス道路として、山口県萩市と長門市三隅の区間を結ぶ自動車専用道路の名称である。この区間に並行する国道191号は鎖峠と呼ばれる山間を走る道路でカーブや勾配の大きい坂道が連続しており、異常気象時における通行規制が多発している。萩三隅道路は、そうした問題を解消させる目的として国主体で事業が進められている。2008年2月23日に晴れて、その最も重要な区間である明石IC〜三隅ICの区間が開通した。残りの萩〜明石の区間にかけても、現在建設中か測量調査などが随時行われており、高速道路網から孤立している萩・長門間において新しい回廊が生まれつつある。

国土開発幹線自動車道建設法に基づく法定路線名 山陰自動車道
並行する一般国道自動車専用道路名 一般国道191号萩三隅道路
計画上の起点位置と終点位置 山口県萩市〜山口県長門市
供用中の区間 明石IC〜三隅IC
開通具合 一部未開通区間あり
おおよその総延長距離 7.1km

並行する国道の風景

   

並行する国道191号鎖峠区間はこんな感じ。

絶望した!!並行する国道が2車線ながら、これほど運転手に苦痛を感じさせる道路である事に絶望した!!

・・・・これを考えると、萩三隅道路はあった方が良いかな。

スナップショット

明石PA

 
明石PA
開通した段階で明石パーキングエリアが設置されている。
が、2008年2月現在ではご覧の通りトイレすらない駐車場オンリーの状態。


駐車場脇から見える日本海の風景にうっとり(*´∀`)

 
トイレ等が無い代わりに国交省仮設の萩三隅道路案内所がある。
新規に開通した明石〜三隅間の建設資料などが展示されていました。


明石ICの出口案内にはトイレすらないのに早速「P」標識があった。
パーキングよりも「空き地」なのに・・・。チョッと時期早々早すぎるのでは?

恐らく暫定開通・僅か1区間だけの先行開通と言う理由から駐車場・パーキングエリア整備を行う必要が無いと判断されてこのような状態になっているとは思うが、高速道路のパーキングエリアでトイレすらない場所は初めて見た。やはり最低限でもトイレ位は欲しかった(絶望した!!トイレすらない無人のパーキングエリアの存在に絶望した!!)

広大なこの敷地に将来は道の駅が増設されるという計画もあるらしい。

明石IC〜三隅IC

今の地点では萩市街最寄りの萩IC・三見ICが開通していないため、鎖峠の途中にある県道296号を経由して萩市三見地区の途中にある明石ICから高速道路区間が始まる。たった1区間だけの開通であるため、高速道路と言うよりかは国道191号のバイパス道路のような印象を受けるが、実際には連続トンネルが大半を占めており、ごく僅かなスキに日本海が展望できる他は高架橋と切通し・長距離トンネルを素通りしていくことになる。

 
[ ]明石IC
高速道路本線と直結している状態で萩三隅道路に乗り込む。
目の前に広がる日本海の風景が綺麗なのはみどころ。

 
ちなみに上り線の場合はご覧の通り。明石ICから先は工事中。
その関係で明石ICは下り線側のみランプ工事が完了しており、県道との平面交差による暫定供用になっている。

明石IC

プロパティ:

 

山陰自動車道と言う、高速道路(厳密には並行する一般国道の自動車専用道路だけど)ながら出口標識は萩・三隅道路カスタムモデルになっている。う〜ん、微妙・・・。

  明石
所在地情報 山口県萩市
接続道路 山口県道296号三見停車場三見市線
ICの構造 トランペット型(PA併設)
周辺情報 萩市三見地区・山陰本線三見駅・三見漁港・萩市街方面


AM・FMラジオ周波数情報
今回開通した区間は殆どがトンネルで覆われた状態。
事故などの情報に迅速対応するためか、放送局の案内が設置されていた。

 
明石第2トンネル(長さ:599メートル)
1区間だけとは言えども反対側の三隅まではトンネルが連続している。
このトンネルはその第1箇所目にあたる。

 
明石橋(あけいしばし)・明石第1トンネル(長さ:228メートル)
明石第1・第2TNを結ぶ連続高架橋。それ以外の場所も基本的に連続して高架橋が続いている。
高架橋を過ぎて明石第1トンネルを素通りするが、こちらは第2と違って距離は短い。


切り通した山々を直線的に結んでおり山陰道という高速道路を走っている実感があった。
同時に緑化事業はまだ済んでおらず、状況的にも出来立てホヤホヤな状態だ。


[無料区間]三隅ICまで5km、下関まで92km
山陰道の真の終点は美祢JCTになる予定だが、ここでは下関までの距離を案内。
また、萩三隅道路が国主体で無料である影響なのか「無料」表現を強調したものになっている。

 
距離案内から先でやや勾配のある下り坂へ。

 
飯井第2トンネル(長さ:387メートル)


山口県長門市(ながと-し)
長門市ではあるものの、実際は旧・三隅町地域を通過したに過ぎない。
金子みすゞの生誕地や青海島の絶景などで有名な都市。涼宮ハ○ヒのあの方とは無関係。

 
飯井第1トンネル(長さ:397メートル)
第2TNの時と比べると下り勾配がさらに急になった印象を受ける。

連続するトンネルの番号の付け方が下り線経由であるにも関わらず降順になっている事をご存知だろうか。元々、国道191号は起点が山口県下関市にある関係で、実を言えば三隅ICから萩IC方面に向かう方向が「下り線」なのである。従って番号の設定も順番が今までと違って逆になっているのである。山陰自動車道の基点は鳥取県鳥取市であるため、国道9号線に並行する場所は普通にしても、国道191号に並行する区間は起点と終点の方向が異なる。

 
津雲トンネル(長さ:804メートル)
今現在開通している地点では最も長いトンネル。


明石-三隅の区間はとにかく山々を連続トンネルで貫通させたものであるため、
トンネルを抜けても待ったなしで次のトンネルが襲い掛かってくる。

 
生島トンネル(長さ:789メートル)
何れのトンネルも開通したばかりとあって内部が綺麗に撮影できてる(笑)


三隅ICまで1.5km
2km手前地点がトンネル内部になっている関係でここで予告案内が登場する。
NEXCO管内と異なり、出口標識は萩三隅道路専門の異なるタイプが使用されているようだ。

 
三隅トンネル(長さ:632メートル)
このトンネルを抜ければ三隅ICは目の前。

 
鎖峠を経由した旧道との高架橋を過ぎるとそのままR191へとつながる。
長門市街・美祢方面はご覧の通り全く建設の気配が無い。

 
[ ]三隅IC・萩三隅道路・山陰自動車道終点位置
国道191号の平面交差点となって萩三隅道路は終了。
ここから長門市の中心街は国道191号を経て約20〜30分程度。

三隅IC

プロパティ:

 

この先、長門市街を経て美祢方面に至る構想だが全く持って延伸時期は不明。

  三隅
所在地情報 山口県長門市
接続道路 国道191号
ICの構造 平面交差点
周辺情報 長門市三隅地区・香月泰男美術館・長門市街(村田清風記念館・青海島・金子みすゞ記念館など)・美祢・下関方面

編集後記みたいなもの

山口県内に初めて開通した山陰自動車道の一部区間だが、当初の予想と比べてとにかくトンネルが多いのが特徴的だった。鎖峠で複雑な線形で山越えが必要な国道191号側と比べると確かに勾配こそはあるが殆どがトンネルと連続高架橋で占めており、走行するドライバーの負担も大きく軽減できる道路だと確信できた(実際に以前、R191の峠越えコースを走った時はペダル踏み放題な状態で走行し辛かった記憶が)。1区間だけとは言え、旧道のR191連絡道路にあたる山口県道の整備もほぼ完了した事で一先ず狭隘区間をパスした走行が出来るようになっただけでも評価できよう。萩市の国道191号交差点にあたる三見ICや真の起点にあたる萩ICの開通はまだ程遠いが、確実に市街地へ向けた延伸工事が進んでいる事を見れば、どのような高速道路が完成するのか期待感溢れる。

無償の高速道路で当然利用者も多く、個人的な予想としては開通による効果は十分にあるのではないかと思う。一部、走行していた車両が一般道と同じ50キロ程度で走っていた為に時間を食らったのがアレだったけど(笑)。予断だが、明石〜三隅間の開通日は2008年2月23日であり、同じ日に例の新名神高速道路が開通した関係で影が薄くなってしまいがちな道路ではあったが、山口県内初と言う地域性や実際の乗り心地を見れば新名神でなくても十分に満足できたと思う。