国道443号

スナップショット

熊本県菊池郡大津町〜上益城郡御船町

大津町から終点の宮原町までの区間は1993年の建設省告示に伴って延長された区間であり、かつての県道36号・19号・20号の一部区間を継ぎはぎして完成させた区間である。大津町から益城町までは熊本空港の周辺を迂回するような形で供用されている事やジグザグに南下する関係で何度も進路変更が必要であり、同時に狭隘区間や4車線区間があったりと一貫して車線数がバラバラで通行しづらい。益城町以降は比較的田園地帯の広がるローカルな2車線区間が続いており、幾度と無く向きを変える熊本空港周辺よりも格段に走行しやすい。

 
国道57号室交差点を過ぎて再び2車線へ。
直進で熊本空港方面へ向かう関係で車両が多く直線で見通しが良い。

 
大津町下町交差点
このまま直進すると熊本県道36号熊本益城大津線を経て熊本空港・南阿蘇方面に向かう。
国道としては熊本方向に右折しよう。

ちなみに国道57号室交差点と下町交差点までの区間も、国道443号が氷川町方面に延伸する前までは熊本県道36号熊本益城大津線として供用していた。即ち、延長区間となっているこの付近は明らかに昔の県道をそのまま継ぎはぎした感じがするのは言うまでもない。

【熊本県道36号熊本益城大津線】

  • 1982年 建設省告示によりr206下町益城線の一部・r210下町大津線・r230水前寺小森線の一部を統合してr36へ。
  • 1987年 全線開通
  • 1993年 建設省告示により下町地区〜r30号大津植木線交差点(肥後大津駅附近)までの区間が国道443号に区画・路線変更して現在に至る。


下町交差点から甲佐町までは旧・熊本県道19号大津甲佐線だった区間。
進路が西寄りに変わって熊本市街方向に向かって走る。


熊本県菊池郡菊陽町(きくちぐん-きくようまち)
熊本市のベッドタウンと化する、熊本市のおとなり町に入る。
熊本市との合併も検討されたが今の地点では単独町制でいるとのこと。


大津町久保田交差点
久保田交差点までは県道207号と重複しており、国道はここで益城方向に左折する。
交差点の向きに注意して!

 
久保田地区にある河川の橋梁で1.5車線程度の狭隘区間になる。
先程までの4車線区間とは思えない程の変化っぷりで戸惑いを隠せない。


菊陽町馬場楠交差点
馬場楠交差点で再び2車線区間が復帰する。
交差点部分が急激な坂道になっており、上り方向は特に注意したい。


熊本市に近いとは言えども辺り一面を見渡した限りでは田園風景が広がっている。

 
熊本県道209号交差点
農協前にある交差点で再び進路変更が必要になる。
ここで直進すると熊本市街、右折すると国道57号を経て原水駅方面へ向かう。


益城まで7km、熊本空港まで4km
原水駅方面側からの続きとなっている関係でここは片側2車線のバイパス道路になっている。
先程の1車線区間とは大違い。と言うよりも、空港への連絡道路といった感じだろうか。

 
空港入口交差点
片側2車線のバイパス区間はここまでで再び熊本市街方向に進路を変える。
左折すると県道103号を経て熊本空港方面に戻ることができる。

 
曲手地区から次の進路変更までの区間は2車線の一般的な国道風景。
すぐ近くが空港である為、国道としては空港の周りを迂回している感じに見える。


コンビニ前のY字路交差点で斜め左方向に進路を変える。
交差点の名称を示す案内板がボロボロで分かり辛かった。

 
熊本県熊本市(くまもと-し)
カントリーサインそのものは無いが先程のY字路附近で熊本市の領域に入っている。
戸島町地域はご覧の通り2車線ではあるが民家が密集している関係でかなり狭苦しい。

 
少し南下すると再び片側2車線分のバイパス道路が復帰する。
先程の狭隘区間とは別にやや西側に新しくバイパスを建設しているようだった。

 
熊本県上益城郡益城町(かみましきぐん-ましきまち)
熊本市の実走距離はごく僅かでバイパスを走っているとすぐに益城町に入る。
益城町もまた熊本市のベッドタウンだが、同時に熊本空港がある重要な町。


平田交差点
先程の大津町で別れたr36が益城町で再び合流する。
左折で空港、右折で九州道・水前寺公園方面へ。


甲佐まで22km、御船まで14km
県道36号との交差点から再び2車線区間に戻るが寺迫地区以降は見通しの良い丘陸地帯。
氷川ではなく甲佐までの距離を促しているのは旧・r19の名残か?

 
丘陸地帯に広がる田園地帯に商業施設は殆ど見受けられない。
御船方向への、及びその逆方向への車両が数多く行き来していた。

 
寺迫交差点
熊本市街と高森を結ぶ県道28号との交差点で益城町役場はこの近く。


甲佐まで22km、御船まで12km
寺迫交差点から今度は追い越し禁止区間に。

 
寺迫地区から先は山沿いに沿って田園地帯を走りぬける。
見通しが大変良く、のんびり走れそう。

 
砥川地区に入った後もご覧の通り。
撮影当日は走行する途中で雨が降り出して撮影が困難な状況だった。


小池地区の道中で嘉島方向へ向かう交差点と遭遇する。
右折すると酒類工場を経て嘉島町の中心街に到達する模様。

 
熊本県上益城郡御船町(かみましきぐん-みふねまち)
先程の交差点で嘉島方向に流れ込む関係でこの先の国道は交通量は少ない。


コンビニ前の交差点で御船市街に向かう案内が双方向ある。
右折すると狭隘区間である事から、この付近はバイパス工事によって区画が変更されたと言える。

 
切り通したバイパス区間を緩い下り坂で経由して御船町の中心街方向に向かう。

 
木倉地区にある交差点から片側2車線の高規格道路に変更される。
かつては写真の位置にある交差点から右折して狭隘区間を走る必要があった。

 
片側2車線区間はバイパス道路とあってとても走りやすく感じる。
ただ、交通量が少なく今回走った感じでは暫定2車線でも十分に間に合うと思ったが?


辺田見交差点
従来の狭隘区間から東側に離れた御船警察署附近の交差点でバイパス区間は終了。
接続する国道445号からは高千穂・九州道方向にそれぞれ向かえる。

上益城郡御船町〜下益城郡美里町


美里町砥用(ともち)まで16km、中央まで13km、甲佐まで7km
旧・砥用町と中央町が合併して美里町が誕生した事により、旧自治体の案内を小さく案内している。
先程の交差点から再び2車線区間になるがバイパス側はやはり暫定2車線で間に合ってると思うなぁ


妙見坂トンネル(長さ:400メートル)
国道443号では最初のトンネルで妙見坂の真下を潜り抜ける。


熊本県上益城郡甲佐町(かみましきぐん-こうさまち)
トンネルを抜けて御船地区を過ぎた先でいよいよ甲佐町へ。

 
甲佐町に入っていきなり道路工事に捕まってしまいます(笑)
取材したのは3月27日とまさに道路特定財源消費期間デーでした。

 
甲佐町に入った後もご覧の通り田園風景を走る直線区間へ。
東側の山沿いから若干離れた場所を通るが交通量は比較的多め。


甲佐町糸田交差点
右折すると熊本県道38号経由で宇土市方面に向かう。
国道としてはここを左折して甲佐町中心部方面へ。


美里町砥用まで13km、美里町中央まで10km、甲佐まで4km

 
田園と集落が広がる高規格な2車線道路を走行しつつ途中から第1級河川の緑川と並行する。
直進方向を見ると九州山地が広がっており、いよいよ本格的な山道に入りそうな予感が漂う。

 
有安交差点
熊本県道240号と接続し、熊本市近郊の城南町方面に向かう。


横田地区に入って甲佐町の中心街に入る。
撮影当時はこの場所から雨に巻き込まれたので残念(´・ω・`)


甲佐町役場前


上豊内交差点
左折しても国道218号に出る事はできるが非常に狭隘な道が続くようである。
右折すると熊本県道105号を経由して宇城市方面へ。

一見すると地味な交差点に見えるが、かつての大津甲佐線・宮原甲佐線だった頃はこの場所が各県道の終点になっていた。実際、ここから先の国道443号は本格的に九州山地を貫く山道区間である事が今後の走行で感じ取れる。


宮原まで27km、美里まで8km
市街地を抜けていよいよ今回の国道の終点にあたる宮原までの距離が登場する。
宮原がある場所とは全く関係ない方向に向かっているような気もするが・・・

 
西寒野地区に入って再び切り通ったバイパス区間が登場する。
この付近は交通量は少ないが徐々に山間部に入る関係で急坂・急カーブ区間が頻発する。

 
熊本県下益城郡美里町(しもましきぐん-みさとまち)
見通しの悪いカーブの途中で旧・中央町地域にあたる美里町へ。
下益城郡にあたる美里まで来ると熊本近郊の印象も小さくなるように感じる。

 
小筵交差点
直進すると3,333段もあると言われる日本一階段へ向かえるが、国道はここを左折する。
これよりごく僅かな距離ではあるが、九州横断国道の一つ・国道218号と重複する。

下益城郡美里町(国道218号重複路線)

 
国道443号交差点
目の前に見える歩行者信号が交差点のように見えるが実はフェイント。
手前の樹木と五家荘案内、そして国道誘導標識(そとば)に注目する必要がある。

国道218号は熊本市(実体区間の起点は宇城市から)と宮崎県延岡市を結ぶ国道で、210号・57号・219号と同様に九州地方を横断する例の200番台国道のひとつ。道中には有名な通潤橋や高千穂峡などの見所が満載であると同時に熊本と延岡を直線的に結んでいる事から物流・観光問わずに非常に利用価値のある国道であるが、高千穂以降の連続橋梁区間を除けば狭隘区間が多かったりと通行するには多少難がある。この国道218号と国道445号の区間を並行する九州横断自動車道延岡線の計画も一応あるが、起点〜山都町までと延岡市の一部で建設が進んでいる他は進展の見込みは殆ど無く、加えて特定財源が廃止された場合には白紙に戻される可能性も十分にあり得る。

国道443号と218号の重複区間は旧・中央町区間にあたる約1キロ程度の短い区間であるが、交通量に関しては延岡を結ぶ道路とは言えどもそこまで多くは無く、熊本方向からの車両は主に国道325号阿蘇方面からの利用者が多いように見える。

下益城郡美里町〜八代市

美里町から八代市東陽町までの区間は九州山地を縦断する山間道路であり、今までの国道443号とは思えない程の1車線狭隘区間や明らかに離合不能な場所などを通過する必要がある。但し、実際の狭隘区間は美里町区間の道中に限られており、それ以外の場所は2車線整備された登山道路のような印象を受ける。離合不能と化している後半の山場をうまく乗り越えて八代市に達すれば、後はダムの付け替え区間と氷川に並行して終点の宮原地区方面へ向かう。

 
郵便局前の分岐点直後の国道443号は離合困難な「酷道」区間。
(糸色)絶望した!!今まで広い道ばかりだったR443に酷道な場所がある事に絶望した!!

 
離合不能区間は民家の密集区間を過ぎると解消され、2車線区間が復活する。
先程までの国道と比べても非常に奥深い山の中を走っている感じが。

 
岩野地区の道中ではご覧の通り線形改良が済んだ場所もある。
路面がまだ新しく、ここ最近完成したものだと伺わせる事ができる。

 
岩野地区の南部から再び離合不能な1車線区間に入る。
所々離合ポイントがあるので対向車が迫ってきた時の対策に。


石原地区の道中にある例の「おにぎり」

 
中地区に入って2車線路が復帰したと思ったら災害による通行規制&1車線区間。
離合不能な場所は普通車の幅とほぼ一緒なのでかなり怖く感じる。


釈迦院川に並行する場所はとにかく道幅が狭く、中地区では離合できる場所も極端に少ない。
(奈美)国道443号の本性が見えた証拠じゃないかと・・・

 
釈迦院川を横断した先にある交差点を右折すると八代市小川町(r104)方面へ。
離合不能区間を走る車両は少なく、接続する美里町道で小川方向に向かう車が多かった。

 
左折して八代市泉町方面に向かうと最初だけ狭隘ながらもすぐに2車線区間が復帰。
(奈美)九州横○道よりも先程の狭隘区間の幅員改良の方を優先して整備するべきなんじゃなの?
(絶望)普通すぎますね。(奈美)普通って言うな!!(汗


椿地区の道中で直進すると工事現場に激突しそうなカーブがある。
この場所は特にカーブに注意する標識が無い事もあって見落としやすい。

 
椿地区の急カーブ地帯で急激に道幅が1車線に変化・・・と思ったら、すぐに2車線に。

 
椿地区〜払川地区にかけてはご覧の通り2車線道路。
路面が荒れて線も消えかかってやや坂はきついが概ね良好に走行できる。


前のダンプがトロい関係でなかなか前に進めないジレンマが・・・・。


熊本県八代市泉町(やつしろし-いずみまち)
頂点を過ぎて八代市に突入するが、実際の八代市街はまだ遥か先。
いわゆる合併によって面積が拡大した旧・泉町地域に入る。

 
八代市側は極端に急な勾配ある坂道になっている。
反対側にあたる美里町側と比べても列記とした差が出ていた。

 
熊本県道52号交差点
左折すると五家荘・八代市泉支所を経て五木村方面に抜け出す事は一応可能。
但し、奥深い九州山地を横断する関係で極めて厳しい狭隘区間が待っている。

 
尾園隧道(長さ:150メートル)
下岳地区で2本目のトンネルを通過。
このトンネルは御船町にあった時よりも距離的に短い。

 
尾園隧道から先は氷川ダムの付け替え道路区間に入る。
付け替え区間は急なヘアピンカーブと急勾配な坂道が連続する。


付け替え道路区間が終了して坂道が終了すると最高速度も50キロに引き上げ。
ここから下流附近の国道3号と接続するまでは蛇行区間が続いていく。

 
古屋敷トンネル(長さ:メートル)
他の隧道と異なり比較的真新しいトンネルであることがはっきりと分かる。

 
氷川と並行する箇所は典型的な谷間に沿った連続カーブ区間。
交通量も取り分け多くない為にのんびり走行しても問題は無いだろう。

 
東陽町南交差点
終点と違った方向ばかり向かっていた国道がようやくここで終点のあるR3に向きを変える。
接続する県道25号を経由して五木村(道の駅子守唄の里五木方面)へ。

八代市〜八代郡氷川町


宮原・国道3号まで4km
よく考えれば今まで宮原とは言えども実際の宮原がある場所とは正反対の方向を行き来してきた。


南地区で立神峡方面に向かう旧道と交差する場所で急激な坂道を走る。
並行する旧道の狭隘を解消するバイパス道路と思われる。


熊本県八代郡氷川町(やつしろぐん-ひかわちょう)
頂点に達した地点で今回の国道の終着地である氷川町に入る。
氷川町は旧・宮原町と竜北町が合併した事で誕生した自治体。

 
立神峡方面へ向かう旧道と合流して氷川と並行しつつ九州道の高架橋下を潜り抜ける。
4車線処理で通している九州道の真下を通ると本当に圧倒される。

 
宮原町の商店街に達すると例の如く狭隘な道幅に変化する。
白破線になる代わりに速度も30キロ程度まで抑えられて民家の路地を通過する感じである。

 
郵便局前に到達したところで右折し、その直後にある交差点を左折する。
直進も確かに国道だが幅員面で改良されているのは前述のルートのようだ。


氷川町宮原交差点・国道443号終点位置
線形改良されて通行しやすくなったコンビニ前の国道3号交差点でR443は終点となる。
山鹿市で一旦遭遇した国道3号が、遥か南の八代市手前で再び再会する。