基本情報

冷水有料道路は福岡県飯塚市から筑紫野市を経て朝倉郡筑前町に至る国道200号の有料道路である。筑豊地方と福岡市近郊に位置する筑紫野・筑前を結ぶ冷水峠は旧・長崎街道の難所とされ、急カーブや勾配の激しい場所を通らねばならなかった。これを解消する為、約3kmに及ぶ冷水トンネルを建設して現在に至っている。

通称「うぐいすロード」

冷水道路の欠点

峠越えが非常に楽になると期待されていた道路だが、実際には通行料金の高さ(全区間を通る場合には200円〜必要)が焦点となり結果として旧道にあたる冷水峠に流れ込む車両が圧倒的に多い。一部区間に並行する旧道区間(R386交点〜浦の下出入口)では事故も多発しており、それらを未然に防ぐにも有料道路へ流し込むように住民側も苦情を申し立てているようだ。

2005年頃から随時行われていた社会実験をもとに2007年9月1日より全区間の通行料金を値下げし、一部区間の通行を無償解放(管理を福岡県道路公社から福岡県に移行)することで一部区間に並行する旧道区間の交通量は大きく減少したが、反面トンネル部分の通行に関しては値段が安くなったとは言えども通行料金が必要であるため、多少交通量が増えた程度で大きな成果を上げるまでには至っていないようである(税金投入5秒前w)。

料金所の設置個所がマズかった感じが拒めない。

通行料金

車種 一部区間
(浦の下ランプ〜終点)
全区間
軽自動車

無料で通行できる
(福岡県管理)

150円
普通車 200円
大型車T 300円
大型車U 550円
軽車両など 20円

一部区間は筑紫野市山家地区に位置する浦の下出入口から料金所を通過して終点に向かう区間のことを指す。

この区間が意味することは冷水峠を経由(トンネル区間を無視)する為、山家地区における事故解消には貢献できる反面、トンネル区間は料金の改定が行われても依然として交通量・採算性に乏しい状態が続くことを意味している。

撮影について

スナップショット


朝日東交差点・冷水道路終点位置
飯塚方面側が起点だが今回はその飯塚方面へ向かって走行する。


飯塚まで28km
今よりも安いか、無償なら28キロという数値も楽に見えるのは私だけだろうか・・・。
ちなみにこの28キロというのは飯塚市街(市役所)までの距離。


法定速度を守れ・高速道路ではない
設計こそは高速道路に似ているがあくまでも普通の有料道路。
規格も大幅に異なるので爆走し過ぎないようにしないといけない。意味深げな標識である。


料金所までは道中で信号交差点も存在する。
鳥栖筑紫野道路と異なって立体交差ではないので注意。


福岡県筑紫野市(ちくしのし)
この付近は筑紫野市の境が複雑に入り込んでいる。


山家橋東交差点
福岡県道77号筑紫野三輪線と合流する。


高圧線沿いを国道200号は通る。
ちなみに飯塚方面側は2車線だが対する鳥栖方面は1車線供用。


本線料金所まで500m
チェーンベースが近くに存在する。
冬場はバイパス側でも積雪・凍結が起こる場所だ。


冷水有料道路本線料金所
料金改訂の際に冷水峠経由の場合は無料で通行する事ができるようになった。
トンネルを使って旧道を迂回したい場合は料金所で指定の料金を支払う。


料金所からは上下線共に対面通行


法定速度を守れ・高速道路ではない
どうみても高速道路ではないが速度は出しやすい。


冷水道路の道中で簡易パーキングエリアが存在する。


ここから50km/h規制
これよりも手前は急カーブが意外と多く、勾配もあるので40km/h規制指定である。

 
冷水トンネル(長さ:2,891メートル)
旧・長崎街道の難所とされる冷水峠を1本のトンネルで貫通。


飯塚市側の杭口付近は急カーブ


すぐ隣を旧・国道200号(冷水峠経由)が併走する


冷水道路起点位置
冷水峠経由の車両が合流する為にここから極端に交通量が多くなる。

有料道路区間における様々なやくもの

山家地区の有料道路推進

筑紫野市山家地区の道中では有料道路の利用を推進する看板が幾つか設置されている。山家地区(旧・国道200号)で事故が多発しているので有料道路を使えと。確かに冷水峠経由の国道200号は大型車が大半を占めるが、そこを通るトラックドライバーの立場から言わして貰うと「冷水トンネルは高かけん通らんとばい、たっかけんそこば通りよっとたい!!」と答えるだろう。普通車でも1回の通行料が200円と割高なのに、大型車だと300〜550円。何度も通るなら運送業者は火の車である(運送業者は通行料金を一切負担しない例が多いため、トラックが避けて通るのはそういった意味もある)。

料金改定を行っても今一つの反応で、やはり「トンネルを通るには金が掛かる(それも割高)し通る価値がない」とか「冷水峠はカーブは多いが離合できない程の狭さではない」等の観点から一度根付いた「トンネルは高い」とか「今の状態ではトンネルはいらん」と言った考えは依然として続いており、トンネル区間(有料道路)においてはやはり閑散とした雰囲気を感じる。根本的なトンネル利用策はやはり無償開放しかないのだが、それを行う事を意味するのは即ち税金の投入しかない(債還期間があと数年しかないため)。

料金改定社会実験の取り組み


期間限定全線料金割引

2006年の5月15日〜5月28日までの間、通常の通行料金が普通車:400円のところを半額近くの200円で通してみるという社会実験が開催された。これで極端に冷水有料道路の利用者が増えれば料金値下げ→山家地区・冷水峠経由の車両が激減するという寸法である。山家地区の狭隘区間に関しては確かに交通量は激減したが、トンネル区間は依然として冷水峠経由のドライバーが多く、「一部区間」においては効果を発揮したと言えそうだ。