中九州横断道路

基本情報

路線概要

中九州横断道路は大分県大分市から竹田市・熊本県阿蘇市を経て熊本県熊本市に至る予定の国道57号の自動車専用道路である。

中九州横断道路に並行する国道57号はご存じのとおり、大分県大分市から熊本県熊本市及び海上国道区間・長崎県島原半島を経て長崎県長崎市に至る、九州横断国道の代表格であるが、大分県大分市〜熊本県熊本市にかけては横断国道の特徴から交通量が多い上に片側1車線の区間が殆どを占める。その上、竹田市以降は阿蘇市特有の阿蘇盆地を通過する為に冬季などでは交通規制等も生じやすい。その上、片側1車線の区間が多い為に観光道路の観点などから混雑が多発する道路でもある。

これを克服する為に国道57号に並行する形で無料の高速道路が建設されており、現在は大分市〜豊後大野市の一部区間が暫定的に開通している。豊後大野市内では徐々に延長区間が完成しつつあるものの、豊後大野市以西は未だに基本計画の段階に留まっている。しかし、路線上では中九州横断道の早期開通を示す標識が多数見受けられる事から、混雑回避や新たな交通網の確保・地域交流の振興を目指して必要性の高い道路であることが伺える。

なお、将来は九州自動車道及び熊本天草幹線道路との相互利用を目標にしており、国道57号の狭隘区間を通らずとも高速移動で県庁所在地を連絡し合えるような構想になっているが本当に実現するか、と言う事になると現段階ではまだまだ第一歩を踏み出したに過ぎない。計画路線が認定されたのは平成6年12月のことである。

地域高規格道路名 国道57号中九州横断道路
計画上の起点と終点 大分県豊後大野市〜熊本県熊本市
重要な経過地点 大分県竹田市・熊本県阿蘇市
供用中の区間 犬飼IC〜大野IC
開通具合 順次開発・延伸が進行中
おおよその総延長距離 約120km(現段階で開通している区間は12.0km)

撮影日時

今後の予定

国土交通省管理区間:

R57は海上区間を除いて全ての区間が国土交通省管理の直轄国道である。

スナップショット

大野IC〜大野東IC〜千歳IC

 
[ ]大野IC・道の駅おおの
豊後大野市大野町に位置するインターチェンジ。
(右写真)県道を降りてすぐの場所に道の駅が併設されている。

大野IC

プロパティ:

全く同じ名前のインターが山陽自動車道等にも存在するが、地域高規格道路の関係からか特に誤解回避用に名称を変更した状態にはなっていない模様。

  竹田 熊本
所在地情報 大分県豊後大野市大野町
接続道路 大分県道26号三重野津原線
ICの構造 平面交差点(大分方向の出入口のみ)
周辺情報 道の駅おおの・大分県央飛行場・豊後大野市大野支所・大野町総合運動公園・竹田・阿蘇方面

 
大野〜千歳は2008年に新規開通した場所で少しだけ西に伸びた。
が、肝心の阿蘇側や大野以西の延伸は今の地点で未定のまま。

 
直線道路が多く70キロをついオーバーしそうになる(笑)
設計規格が第1種となので実質、高速道路を走っているのと一緒。


大野東ICまで3km、千歳ICまで7km、大分まで37km
今回の開通箇所では大抵の場所でNEXCO区間の高速道路ゴシックが活用されていた。


周辺は長閑な農村地帯が広がっており、中九州道は小高い丘の上を通過している。
なんか、場所によっては北海道の高速道路を想像してしまう。


大野東ICまで2km
インターフェイスはどことなくNEXCO管内のモノと似ているが・・・・。

 
緩い坂を下りながら大分方面をのんびりかつスムーズに移動。
無料で九州横断国道の雄の高速道路の割りに交通量が少ないような気がしなくもないが・・・・?


大野東ICまで1km
中九州横断道路もNEXCOと同様の出口案内標識が設置されている。
ただ、その標識のデザインはNEXCO管内とは少し違ったモノになっている。


大野東ICまで500m

 
[ ]大野東IC

豊後大野市大野町の東部にあたるインターチェンジ。
今走っている高速道路は大分方面側の車線を使って暫定的に通している。

大野東IC

プロパティ:

接続する豊後大野市道から少し北上して国道57号に戻る。周辺には田園が広がっている程度で特に何も無し。

  大野東
所在地情報 大分県豊後大野市大野町
接続道路 豊後大野市道
ICの構造 ダイヤモンド型
周辺情報 -


山の上を走っているのに雰囲気はどこか農村地帯を感じさせる。


千歳ICまで3km、犬飼ICまで8km、大分まで33km
標識をよく見ると犬飼・大分の文字列は一般的なゴナ体が使われている。
犬飼千歳道路区間(後述)の案内は全てゴナとは。


千歳ICまで2km


千歳ICまで1km


約800〜600m手前の高架橋で国道57号の旧道とオーバークロス。
高速道路、それも無料のお陰で旧道区間はすっからかんの状態に。


千歳ICまで500m

 
[ ]千歳IC

ここまでが2008年に開通した千歳大野道路の一部区間。
豊後大野市千歳地区はこちらへ。

千歳IC

プロパティ:

全く同じインターの名前が北海道・道央自動車道にも存在する。豊後大野市の千歳地区及び接続する県道で三重地区方向へ向かえる。

  千歳 三重
所在地情報 大分県豊後大野市千歳町
接続道路 国道57号・大分県道519号三重新殿線
ICの構造 ハート型(一部平面交差あり)
周辺情報 豊後大野市千歳地区・大迫磨崖仏・三重地区・竹田方面

千歳IC〜犬飼IC(犬飼千歳道路)

 
千歳IC以降は2007年に開通した犬飼千歳道路区間に入る。
開通当初はたった1区間だけの開通とかなり微妙な感じだった。


気温12度(2007年当時)
大分市に程近いとは言え豊後大野市一帯は山の中に位置する。
撮影当時が11月なので当然ながら窓を開けるととても寒く感じる。


犬飼ICまで3km、大分まで29km、別府まで41km
起点が近づいた関係で大分に加え、別府までの所要距離が表示される。

 
距離案内標識から一時的に4車線区間が復帰する。
普通はインターチェンジの前後で行うはずだが・・・。土地整備の都合なのでしょうね。


走行車線・追越車線
ご丁寧に走行・追越の区分を示す標識もちゃんと設置されている。
しかも標識をよく見ると、ここでもゴナ体を使用しているのが分かる。


犬飼ICまで2km・対面通行区間
この標識もゴナ体が採用されている。
珍しさに浮かれているうちに再び暫定2車線区間が復帰している。

 
追い越し禁止区間と実際の対面通行に移行する区間はやや距離がある。
すぐに車線減少する事で起こりうる衝突事故を防ぐ意味合いがあるのだろう。

 
対面区間移行後にゆっくりとした勾配で坂道に入る。
すぐ近くで車線拡幅工事らしき現場を目撃した。


犬飼ICまで1km
通常の高速道路出口案内とやや異なるデザイン。
この標識で使われているフォントは全てゴナ体で目新しく感じたのだった。


自動車専用道路・インター付近通行注意
NEXCOが管理する高速道路と異なる為、国交省が用意した電光掲示板で案内している。
何もない時は「緊急ダイヤル#9910」とでも表示されるのだろうか?


犬飼ICまで500m
通常の500m案内ではなく、接続するR10・R326で向かえる主な都市名が書かれた行先案内になっている。
案内に「延岡」と書かれているのは少しオーバーなようにも感じるが・・・?

 
500m手前でグルッとカーブ。
半径が小さい上にアーチ橋の真上なので気を付けて!

 
[ ]犬飼IC・中九州横断道路起点位置
豊後大野市の犬飼地区・佐伯市・延岡方面はこちらへ。
R57中九州横断道路はここから西へスタートしていく。

犬飼IC

プロパティ:

少し欲張りな書き方だが、接続する国道を使う事で大分県東部の佐伯市及び南部の宮崎県延岡市へと分岐できるため、重要なインターチェンジである事が伺える。また、大分市街へ向かう国道10号との交差点でもある為にある意味「ジャンクション」のような役割も果たしている。

  犬飼 佐伯 延岡
所在地情報 大分県豊後大野市犬飼町
接続道路 国道10号・国道57号・国道326号
ICの構造 複合トランペット型
周辺情報 豊後大野市犬飼地区・犬飼石仏・リバーパーク犬飼・三重地区(豊後大野市市街・市役所方面)・佐伯・延岡方面

犬飼IC〜国道10号平面交差点


ここから先はオマケとして掲載。
犬飼ICを過ぎるとR10との合流車線へ向けての連絡道路が始まる。

 
犬飼IC〜R10合流区間のバイパス道路は設計規格が第3種第2級まで降格する。
従って一見すると高速道路に見えるが実際は普通の国道バイパスと同然である。


内河入口
高速道路区間から抜けた為にインターの構造も国道BPにありがちなものに変わる。

 
追い越し禁止区間終了
追い越し禁止区間が終わると言っても実際はインター出口の為の車線拡幅にすぎない。
バイパス道路らしく一直線に伸びる坂道の光景が素晴らしい。


本線は右側へ。

 
インターを過ぎて再び追い越し禁止の対面通行へ。
大野川をダイナミックに横断すると共にR10のバイパス道路が見えてきた。

 
バイパス道路区間・終点位置
並行する国道10号の本線に合流した。
ここから先は片側2車線のままで大分市街・別府方面へと進んでいく。

個人的な感想

全区間が無料の自動車専用道路で、NEXCOが管理する高速道路の対面通行と全く設計が一緒なのはある程度予想していたが、特に道路標識に関しては通常の高速道路フォントよりもゴナ体をメインに使用しており、一般の高速道路とは一線を画した特徴あるものだったのは意外だった。旧道区間に位置するカントリーサインを撮影した時、その旧道区間は車両が皆無に近い状態だった上に急カーブが多くてとても走り辛かった。その為、高速道路区間を利用する車両が大変多く、開通の効果がある程度見受けたように感じた。但し、肩書きが「地域高規格道路」である以上は確かに高速道路であるにしても、通常よりも少しカーブがキツかったりと完全な高速移動ができるまでには至らない。この点は地域高規格路の性格上、承知しておくべきところであろう。

取り分け、個人的な要望としては国道57号として一番狭隘な場所と言える滝室坂(熊本県阿蘇市)や阿蘇市〜大津町の区間の急激な坂道区間を早急に開通して欲しいと思うが、それが実現するのは果たしていつになるんやら・・・・。今後の発展に注目しておこう。